メイキングっぽいもの（長くてすいません）

絵描きさんのメイキングはよく見ますが、文字書きさんのメイキングはなかったよね、ということで、7月24日にあげた、イサワSSS、「無題」＆「魂のゆくえ」のメイキングをこっそり（でもないか）載せてみますね。
普段は、本当に思いついたまま、気のむくままに夜襲SSを書いているので、プロットメモを横に置いて直接パソコンに文章を打ち込んでいますが、「魂のゆくえ」は涼しいところで書きたいと思ったので（笑）久しぶりに紙に書いてみました。



1.まずは裏紙とプロットを軽く書いたメモ（水色の紙）とシャーペンを用意します。消しゴムがないのは、二重線とかで文字消しちゃうので、必要ないからです。消しゴムでいちいち消してたらきりないしね。




2.書く。
たまに脱線して余白に落書きしたり、メモしたりしますが、今回はまじめに集中して頑張りました。（※つまり本当に勢いだったということです）
紙に書いているときもパソコンに直接打ち込んでいるときも、個人的なそのSSのイメージソングをBGMとしていることが多いです。近未来パロのときはともかく攻殻のサントラを聞いていました。暗いSSを書くことが多いですが、そういうときはACIDMAN、椎名林檎、梨本P（ボカロ）あたりをよく聞いています。詰まったらくるりの「HOW TO GO」を聞きます。私の中で最強ソングです。暗い文章書いているときによく合うんだ、「HOW TO GO」が･･････。
最近は「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」ボイスドラマもBGMにしています。これも暗いSSに合う。特に後半。


3.下書き完成。
書けました。SSSを二つあわせて、A4の紙、2枚半といったところです。基本的に汚いです。
今回の二つのSSSに関しては、下書き完成までに2時間くらいかかりました。




4.打ち込み
SSSを書いた紙を持ってパソコンの前に行き、ともかく打ち込みます。打ち込みながら文章足したり消したりもしていますので、下書きそのままということは少ないです。
ワードパッドをよく使います。だけど保存するときは.docで保存。.docの文章はワードパッドで開くのをデフォルメに設定しました。ちなみにHTMLファイルはメモ帳で開くようになっています。




5.完成！
打ち終わったらまあざっと見直しして（夜襲二次は本当に勢いなのであまりやりませんが･･････）、ブログにコピペしてうｐします。
いつも拍手や感想をくださって本当にありがたいです。書く活力になってます。だからこのブログ続けていけてます。
その分、私も他の方の素敵夜襲二次にコメントしたいのですが、いつも自分のことばっかりで申し訳ないです。


0.プロットを書く
夜襲にたぎりすぎて、専用ネタ帳を作ってしまいました。手のひらサイズの、100均メモです。
中にはネタだったり、本家からの情報だったり、自分の気持ち悪いキャラ語りやらが書いてあります。



ちまっと中身公開。昨日思いついたネタのプロットです。「SAKURAN」ってネタの対になるような、葛たんと女の人のネタですね。




すごくどうでもいいですけど、私がプロットを書くときは大体、
【出来事】
↓
【出来事】
→その時の登場人物の思い、またはそこから発展して起こった出来事
*思いついたフレーズや台詞など、そのまま作品に使う言葉
↓
・
・
・
というように書いています。
↓と→と*、記号はこの3つですね。
最後適当に終わらせるので、いっつもいざ書くというときになって、終わらせ方がわからず苦労します。尻切れトンボなSSが多いのはこのせいです。悪い癖ですね。きちんとプロット書いてから書き始めようといつもいつも思っていますが、ないがしろになりがちです･･･・・・orz

まあ、こんな流れでSS書いたり何かぼやいたりしています。
つまらなくてすいませんでした。
全体的に雑ですね。もっと丁寧に、文学的に、重厚な文章を書きたいものです。てきとうよくない！
他の文字書きさんはどうしているんだろう。地味に気になる･･････。
続きにはたいして楽しくない何かを置いておきます。

市ノ瀬と大尉と助手の誠二さん（提供：ぬこさん）の三人を書きたいなぁ！

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（ほぼメモの何か）


「貴方の才能を見込んで」
と彼は言って微笑した。
胡散臭い笑顔だ、と思った。

市ノ瀬はぽたぽたとガラス管の先からたれる滴に目を戻した。うまく精製できれていれば、と思う。自分の論は完璧だ。滴をためるビーカーに僅か指先を触れさせた。ガラスは冷たい。SiO2。
「好きなことをしていただいてかまわない。ただ、こちらから出す仕事を一つだけ、引き受けてもらいたい」
「仕事？」
「内容はこちらに来てから」
ビーカーの中身が充分量のたまったのを確認し、栓をしめて振り向いた。彼はソファーに背筋を伸ばして座っていた。さっきと変わらずその口元には品のよい微笑が浮かんでいる。「モナ・リザ」を思い出した。その後ろに何か隠れているのはすぐわかる、だがそれが何かわからない。白衣のポケットに両手をつっこみ、市ノ瀬は彼の向かいに腰をおろした。
「怪しいね。一体何をやらせる気ですか？」
「それさえ守っていただければ、後は何をしてもかまわない。言ってくれれば人も物も――金も用意する」
どうしても内容は言わないつもりらしい。高千穂勲と名乗ったその男は、ソファーの横に置いていた黒いスーツケースをテーブルの上に乗せると、一切の躊躇なくそれを開いた。市ノ瀬はその中身を悟っていたが、現実として目の前にするとやはり違う。一瞬呼吸が止まった。スーツケースに詰まっていたのは札束であった。例えば。一枚の厚さが0.1mmだとすると、あのスーツケースの体積は――。
「これは入会金のようなものだと思っていただければ」
頭の中でお札の枚数を計算しながら、市ノ瀬は彼の顔を見上げた。相変わらずの笑顔。表情が変わらない。これも一種の能面と言っていいのではないだろうか。その裏にあるものは、何か。
ふっと市ノ瀬は笑った。
笑って、立ち上がって、彼の首元にしっかりと結ばれたネクタイをつかんで引き上げた。
「まさか金ごときでぼくを引き込もうと思ってませんよね？」
馬鹿にするな。
部屋の中がしんと静まる。
「ぼくの才能が欲しいなら、笑顔の裏に隠すあなたの本性くらいは差し出してもらわないと困ります」
そう言うと、彼はずっと浮かべていた笑顔をほんの少し歪ませて、新しい種類の笑顔を作った。それは嘲笑のようでありながら、非常に美しい笑顔だった。
「自尊心でもいいですよ？　土下座なら受け付けます」
また何か反応があるかと期待したが、彼は何も反応しなかった。ただ、微笑を続けている。つまらない。市ノ瀬はネクタイを離すと研究室の入り口に向かった。後ろからふうとため息をつく音と、スーツケースを閉じる音が聞こえた。ドアのところで振り向き、少しだけ肩をすくめている彼に笑いかける。
「検討だけはしておきますよ。それではこれで。ぼくは忙しいので」



*

誰得。
ネクタイ引っ張る市ノ瀬が書きたくてしょうがなかったんだ！　ちなみに部屋は研究できるけど、入り口近くにソファーとか置いてあって応接もできる、そんなイメージ。実験している市ノ瀬も書きたかったんだ！　ちょっと無理した！
敬語な市ノ瀬も萌えるwww