「植木に口付け」・夜襲期間限定ブログ
香月さん(@kaduki617)から戴きました、葵葛短文第二弾!
とりあえず萌えました。
ああ、私こういうの書きたかったんだよなぁ・・・・・・完敗。
ああもう、私がうだうだ言うより読んでください!
thanks a lot !!!!
つづきからどうぞ!
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――夢を見た。懐かしい、けれども苦しい夢。
もう二度と会えないと思っている、そんな人の夢。
「できなかった……」
もうこの夢を見るのは何度目だったか。考えても思い出せない。
視線の先は現在暮らしている自室の 壁。あぁ、
部屋の外から階段を上ってくる音がする。
「葵? 起きているのか?」
ドアのノックする音。葛だ。起きようと思うが、
「――葵、具合でも悪いのか?」
ふと、近くで声がした。葛の顔があった。思ったより近い。
「反応がなかったから、勝手に入らせてもらった」
どうやら独り言を零していたらしい。あまり表情が動いてないが、
「貴様! 一体何を――」
「悪い。少しこのままで」
にへらと笑って、葛を強く抱きしめる。存在を確かめるように。
「なぁ、お前は消えないよな?」
声が震える。泣きたいわけじゃないのに、涙が流れた。PR
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