「植木に口付け」・夜襲期間限定ブログ
お口直しが必要ですね!
ですよね! そうですよね!(完全に深夜テンション)
ということで、オフ友達の香月さん(@kaduki617)からもらった、すてきなすてきな葵葛SSをここに置かせていただきます。
ありがとう! 萌えた! つまりそういうことだ!(落ち着いて)
こんなに純粋な葵葛、あたしの心には既にないよ! こういうことだよ!
あ、やばい、このテンション、ひかれるパターンじゃね?
つづきからどうぞ!!!!
(10 5.23 脱字一箇所訂正)
あ、bkm一件増えました!
----
――あいつを理解できる時など来ない。
これは葛が葵に対して常々思うことである。今だってそうだ。
「包子、食うか?」
にかっと笑って差し出された包子を一瞥して、いらん、と告げる。
「――ぃ、おい、葛?」
「……あぁ、なんだ?」
「なぁに、ボケッとしてるんだよ?」
考えごとをしていたせいで呼びかけられていることに気付かなかっ
「いや、何でも――」
ない、と続けようとした言葉は霧散した。顔に影がかかる。
「んー、熱はねぇよなぁ……」
ゆっくりと顔が離れていく。あぁ、残念だ。……残念?
「何故こんなことを……?」
混乱した頭でやっと口に出せたのは、そんな言葉だった。
「何故って、熱計るなら額だろ?」
さも当たり前だというように彼は答える。眉間に皺が寄った。
「疲れてんのか? だったらとっとと寝とけって」
腕が伸びてきて、指が頬骨を撫でる。
「あぁ、そうさせてもらおう」
その熱に誘われるように目を瞑って是を返す。ふと、熱が離れた。
目を開けると、葵がひどく狼狽していた。顔がなんとなく赤い。
「どうした?」
「……いや、何でもねぇ。俺は店番してるから」
そう言うと足早に部屋を出て行った。
「なんなんだ、一体……」
些か乱暴に閉められた扉を眺めながら、そう、ぽつりと呟いた。
----
thanks Ms.香月
PR
コメントを書く